フレンチブルドッグに多い呼吸のトラブル・病気

今回は、病気シリーズの第二弾の呼吸のトラブルや病気についてまとめました。
こちらもフレンチブルドッグには多い病気の一つです。

熱中症

夏の暑い日の日当たりの良い場所や室内でエアコンなしの状態で過ごしたり、過度な運動、高温でのドライヤーなどにより熱中症になる場合もあります。
犬には汗線が無く、発汗で体温を下げることが出来ないため、パンティングといってハァハァと口から熱を放出しますが、フレンチブルドッグは気道が狭く、他犬種とくらべて空気の交換が出来ず熱がこもりやすいです。

呼吸が速くなり、ハァハァし始めたら、すぐに涼しい場所に移動して水を飲ませて下さい。体温がいつもより高いようなら体に水をかけて体温を下げて下さい。
重症になると意識レベルが低下、血圧が下がり、神経症状が出ます。

発見が遅れると脱水状態から急性肝不全に、ショック状態にとなり死に至ることもありますので夏は特に注意してあげて下さい。

気管虚脱

気管がつぶれて咳が出やすくなり、ガーガー、ヒューヒューと苦しそうに呼吸します。太ると悪化する傾向があるので気をつけて下さい。

鼻腔狭窄

短頭種の犬の中には鼻が発達せず鼻の穴の狭い子が多く見られます。息を吸うとき鼻の穴がつぶれて狭くなり、十分な呼吸が出来ません。手術で鼻の穴を大きくすれば呼吸が楽になりますが、軟口蓋過長や気管虚脱がある場合も多いので呼吸器全てをチェックし、慎重に治療します。

軟口蓋過長症

喉の奥にある軟口蓋が生まれつき長いことが原因で、喉をつまらせたり、食べ物がうまく飲み込めなくて吐いたりします。いつも息が苦しいので運動をしたがらず、ひどい場合は呼吸困難で眠れなくなることもあります。

手術で軟口蓋を短くすると症状が改善されます。
いびきがひどいフレンチブルドックは軟口蓋が長い場合がありますので、悪化させないために、太らせたいように気をつけて下さい。

最後に

以上がフレンチブルドッグに多い呼吸器系のトラブルや病気になります。
体質的なものもありますが、肥満や生活環境で悪化することもありますので、飼い主の皆さんは温度や湿度に注意し、興奮させすぎない、激しい運動はさせないなど配慮すること必要です。
普段から呼吸やいびきに音をチェックすることも必要だと思います。

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